FXでは「損切りが大事!」だと言われるが、現実は損切りを繰り返している人ほど負けていたりする、よく言われる”損切り貧乏”というやつだ。
損切りが大事だと言われまくり、ほとんどのトレーダーがポジションを持つと同時に損切り設定を行うが、
「損切りした途端反転( ゚Д゚)いったいどうしたら良いんだよ!!」
「損切りの連続で勝ち方が全くわからない」
オレもFXを始めた当初また負けていた時、こんな経験は当たり前にあったw
FXは損切りは大事だと言われる、でも損切りすると負けるし、「もうどうして良いかわからない!」なんてことになったりする。
「必要なはずの損切りにこれだけ悩まされる、損切りってなんなんだよ!!」
ということで、FXの損切りの考え方について考えてみよう。
- 損切りは必ずしなければいけないのか?
- 損切り設定の目安は?
- トレードルールと損切りの関係
- 損切り貧乏にならないための考え方
などなど
損切りに関わることで、FXで勝つための損切りについて考えてみる。
損切りは絶対に必要なのか?
FXではしばしば損切りの必要性についてが話題にあがることがある。
損切りは必要不可欠なのか?
オレの答えとしては”損切りは必要”だが”不可欠ではない”ということだ。
ただそう書くと語弊がありそうなので説明するが・・・
損切りは無制限に損失を拡大するリスクを抑えてくれるものだからリスクを限定させるという意味で損切りは必要不可欠なものであるというのは間違いない。
ただし、あらかじめ”損切りしない”ということがルールに組み込まれているのであれば、当然損切りの必要はなくなる、要するに不可欠ではないってことだね。
トレードルール次第だね。
たとえば、口座に入っている金が2倍になるのが先か、損切りしないで口座飛ばすのが先か、というルールで勝負をしているのであれば損切りの必要はないわけだし、この場合は不必要不用意な損切りこそルール違反になる、見方を変えれば口座に入っているお金の分が損切りラインと同義だとも言えるけどね、ちなみにオレはこのルールでトレードしている口座があってトータルプラスにできているし、仮に今日この口座が飛んだとしてもトータルでプラスだ。
また、損切りが損(リスク)を限定させるための行為だとして、自身が定めたトレードルールでトレードを行い、結果、損切りにつぐ損切りで右肩下がりで投資資金を減っていくような場合、損切りありでトレードすることと損切り無しでトレードすること、どちらが大きなリスクなのだろう?確かに損を限定させるという意味では損切り行為は成功しているのだろうが、トレード全体で見れば資金が右肩下がりにダダ減りしていくような損切りこそ大きなリスク以外のなにものでもないとも言えそうだ、まあ負けてるトレーダーの多くがこのタイプだったりもするね。
以上のことからも、”損切りは必要”だが”不可欠ではない”とオレは考えている。
損切り設定の目安は?
損切りをどこに設定するのか?
これはトレードルールによって違ってきて当たり前なので唯一の”正解”など有りはしない、ルール次第だルール次第。
が、最もわかりやすく、最も結果が出やすい損切りの考え方としては、シンプルに”リスクリワード(・レシオ)”で考えるのが正解の1つかもしれない。
たとえば簡単に言うと、リスクが「1」でリターンが「1.5」、具体的にはストップ100pipsリミット150pipsとか、要はリスクよりもリターンを多く見込めるポイントに損切り設定を置くという考え方がそれにあたる、仮にこの条件で勝率が5割であれば勝ちだよね?
これがわかりやすく、損切りポイントを決める目安となる。
つまり、予想されるリターン幅よりも少なく損切り幅を設定することで勝負を有利に運ぼうということだ。
トレードルールと損切り設定の関係
ただ、損切りポイントの決定とトレードルールとは密接な関係があり、たとえば、「リスクが1でリターンが1.5でいっか~」と簡単には決めることはできない。
当然トレードルールの中には、エントリールールがあり、エントリールールに合わせてリミットやストップを決定づけるルールもあることだろう。
たとえば、シンプルな例で言うと、やろうとしてることはシンプルに「トレンド方向への押し目買いでエントリー」「ストップは直近安値下」「リミットは直近高値付近」というのがトレードルールだとしよう、仮にだよ仮に。
この場合、想定される利益は直近高値付近で、損切りは直近安値下でとなると、エントリーポイントから直近高値までの幅(pips)もエントリーポイントから直近安値下までの幅(pips)も毎トレードごとに違うことになる。
たとえば、直近高値までの幅が50pipsのときもあれば30pipsまでのときもある、直近安値下までの幅が100pipsまでのときもあれば20pipsのときもある、といった感じでそのときの動き次第で幅はバラバラになる。
ということは?
「リスクリワードもなにもあったもんじゃねーよ!」
ってことになってしまう、そこにリスクリワードという考えは入っていない。
「サインがでればエントリー!サインが出ればエントリー!
オレは決めたサインを守るんだ!どんなときでも守るんだ!」
ちなみに、「そんなやつはいない!」と断言したいところではあるが、決して少なくない数のトレーダーがこんな感じのことをやっている、まあ裁量トレードの場合はその人個人の感覚というのも大事なのでリスクリワードなんて考えなくても勝っちゃうやつもいるけどそれで勝っちゃう人を除けば、「サインが出たからサインが出たから!」と考えなしでトレードして負けてるやつは多い。
トレードルールにリスクリワードという考え方が入ってないケースはけっこうある。
まあ、普通は入ってるもんなんだけどね。
損切り貧乏にならないための考え方
先に書いたが、「トレンド方向への押し目買いでエントリー」「ストップは直近安値下」「リミットは直近高値付近」という条件、ここにリスクリワードという考えは入っていない。
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たとえば簡単に言うと、
リスクが「1」でリターンが「1.5」、
具体的にはストップ100pipsリミット150pipsとか、
リスクよりもリターンを多く見込めるポイントに損切り設定を置く、
仮にこの条件で勝率が5割であれば勝ち
これがわかりやすく、損切りポイントを決める目安となる。
つまり、予想されるリターン幅よりも少なく損切り幅を設定することで
勝負を有利に運ぼうということだ。
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では、先に書いた上記リスクリワードという考え方、これを「トレンド方向への押し目買いでエントリー」「ストップは直近安値下」「リミットは直近高値付近」というトレードルールに組み込んだとしたら。
組み込み方はいろいろあるけど、たとえば、ストップ「1」リミット「1.5以上」という条件があてはまったときだけエントリーする、という条件を組み込めばリスクリワードも考えられたトレードルールとなるわけだ。
この流れで、今現在リアルに負けてる人に一言だけ言うとすれば、リスクリワードで考えて分の良いときだけ入るようにすればそれだけでけっこう勝てるようになるよ。
あとは、勝率を考慮すれば良いだけだからね、簡単でしょ?
損切りしないという考え方も別に間違った考え方ではない
ここまで損切りの必要性を書いてきたが、先に書いたように必ずしも損切りをすることだけが正しいわけではない、損切りしなくても勝つことはできる。
先に書いたが、
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たとえば、口座に入っている金が倍になるのが先か、口座飛ばすのが先か、
というルールで勝負をしているのであれば損切りの必要はないわけだし、
この場合、不必要不用意な損切りこそルール違反になる。
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FXでは損切りすることこそ正義であり、損切りしないなんて選択は間違っているかのように言われることが多いが、損切りというのはトレードルールやトレード戦略と言われる中の一部であって、損切りをしなくても勝てるという算段さえついているのであれば損切りは必要なくなるもんだよ。
これもまた、先に書いたリスクリワードとか勝率の登場となるのだが、仮に、
口座内資金:2000pips分のマイナスに耐えられる金額、
損切りなし、平均利益100pips、
勝利条件:口座の金額が2倍になった時点、
敗北条件:マイナス2000pips、
だとして。
損切りをしないというルールでトレードしていくとすると、マイナス2000pipsに達した時点でドボン、負けだ、先にも書いた通り実質2000pipsでの損切りみたいなものだね。
そして、勝利条件の達成のためには勝率100%を叩き出せば良い。
無理だろって?
そんなことはないよ、オレは今では面倒くさくてやらなくなったトレードルールでも数年間一度もこの条件で口座を飛ばさずに勝ち続けたし、今現在も別なトレードルールで2年以上この条件で口座を飛ばすことなく勝ち続けている、仮に今すぐ口座が飛んだところでそれ以上稼いでしまっているから飛んだところで勝ちは変わらない、簡単には飛ばさないけど。
ちなみに、この場合のリスクリワードは非常に悪いよね、でも勝率は非常に高くなる。
ここでリスクリワードの説明はしないが、簡単な例で言えば、
リスク1000pips、リターン10pips、でトレードしたとすれば、リスクリワードが低いが当然勝率はバカ高くなる。
逆に、リスク10pips、リターン1000pips、でトレードしたとすれば、勝率は非常に低いがリスクリワードは非常に高くなる。
完全に比例するものではないが、一般的にはリスクリワードと勝率の関係は反するものとなるわけだ。
話を戻すが、リスクリワードは低くなるが、バカ高い勝率で飛ぶ前に倍にしちゃえば先にあげた条件が成立するってことだ。
そして、これがまたちゃんと成立しちゃうから驚きだ。
ちなみに言っておくが、オレが過去に行っていたルールは複数ポジション型、今現在行っているルールは1ポジション型だ。
ま~、オレがこれで飛ばしてないってのは別に信じなくても良いが、要するにそれでルールとして成立している(勝てる算段)のであれば損切りしないという考え方も有りだということだ。
まとめる
FXは損切りの考え方1つで勝ちもするし負けもする。
FXでは「損切り=正しい」という考え方があって、それに対してはオレも異を唱えることはないが、損切りの仕方1つで損切り貧乏にもなれば効果的にリスクを抑えてくれる武器にもなるのが損切りだとオレは思っている。
でもね、これ内緒だけどね、実は大半のトレーダーは損切り貧乏の方だよ?
むやみやたらと損切りすれば良いってものでもないってことだよw
要は、考え方1つだよね~。
そして、「損切り貧乏状態で負けてるんだ~」って人に向けてなんだけど、細かい事抜きに、今やってるトレードルールは変えなくても構わないからさ、リスクリワード1:1.5~2以上になるところだけポジション持つようにすると良いよ、それ以下にしかならないポイントで出たエントリーサインは総スルーで。
たぶん、それだけで今損切り貧乏で負けてるトレーダーの内半分くらいは勝てるようになるんじゃね?もちろん、その分トレード回数が少なることが不満でルール破ったり、調子に乗って欲が出て負けるとか、また別な弊害が生まれると思うけどねw
ま~、それはともかく、損切りについては勝敗に関わる重要なことだからさ、たくさん頭使って考えたみたほうが良いと思うよ、とくに負けてる人はね。
ここに書いたことは損切りの考え方の一部でしかないからね、まだまだ頭を使って考える余地がある。
FXは損切りの考え方1つで勝ちもするし負けもするよ。